Episode 3|中高時代の勉強面を振り返る

INTERVIEW-GYOSEI-EPISODE3

🧑‍🏫 はじめに

暁星OB座談会

この回では、暁星中学・高校での「勉強の実態」や「後悔」「今だからわかるアドバイス」について、3人のOBが本音で語っています。
指定校推薦のイメージ、平常点の重み、宿題の実情、実力テストの意味、模試への取り組み方……学校では教えてくれない、
“成績の裏事情”が詰まっています。

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推薦に対する空気

  • ⽣徒が全体的に上昇志向が強く、レベルの⾼い⼤学を⽬指しがち

  • 東京から出たくなくて、地方の大学を敬遠する暁星生が多い

B:「推薦は逃げ、みたいな空気があったけど、今思えば“アリ”だった」
C:「推薦の話はあったけど、地方の大学で一人暮らしになるから断った」

成績に関わる“盲点”たち

平常点(授業態度・提出物)の比重が大きい

  • ペーパー試験70点+平常点30点の合計で評価される科目が多い

  • 平常点(提出物や授業中の態度)で、成績や評定が大きく左右されることもある

  • 推薦を狙うには評定を意識して、「授業を真面目に受ける」ことが不可欠

A:「物理が苦⼿で、先⽣に頼み込んで、ここだけは取れよ、みたいな問題を教えてもらって、そこだけ解いて、あとは宿題をすごく綺麗な字で出して、平常点をもらってギリギリ進級できた」

模試・実力テストへの姿勢の差

  • 学内模試を本気で受ける生徒は少数派

  • 学内模試では、マークシートの選択肢を適当に塗りつぶして提出する“塗り絵状態”の生徒が多い

  • 長期休み明けにある“実力テスト”は、その時点の実力を知る良い機会。モチベーション維持にも役立つ

A:「学内模試で学年1位をとったけど、実は真面目に受けてる人が少なくて、天狗になって失敗するところだった」
C:「実力テストは成績に入らないからって勉強してなかった。今思えば、もったいなかった」

実体験からのアドバイス

  • 宿題が少ないため、家庭学習の習慣がつきにくい

    • 暁星は「生徒に任せる」校風。だからこそ、先生に質問する、できる⼈に勉強のやり⽅を聞くなど、自分から情報を取りに行くことが大事

    C:「受験が近づくと宿題がなくなるから、自主的にやらないと本当に危ない」
    A:「夏休みの数学の宿題が200ページも…量が多過ぎて答えを写してたけど、今思えば、真面目にやっとけば良かった」

    B:「こうだよ、と教えてくれることはあまりない。⼿取り⾜取りタイプの学校ではない」

     書き起こし|Episode 3

    推薦に対する空気

    A:暁星⽣活を振り返って、特に勉強⾯で思っていること、後悔というか、ああしとけばよかったな、みたいなことはありますかね?

    B:いっぱいある。

     勉強じゃないかもしれないけれど、暁星の中で推薦があまり推奨されてないというか、⽣徒たちの中に、推薦は逃げ、みたいな考え⽅があったりして。

    A:そもそも暁星に指定校推薦の枠があまりないんだよね、たしか。

    B:そう、ないほう。あまりガツガツしないとはいえ、⽣徒が上昇志向というか、レベルの⾼い⼤学を⽬指しがちというのはあるかも。

     これは理系だからかもしれないけれど、あと医学部志望が周りにけっこういたから、というのもあるかもしれないけれど、推薦を出さない⼈が多くて。俺もそうだったんですけど。

     推薦も選択肢の⼀つとして良いよと、今は思うな。

    A:Cは推薦考えてた?

    C:担任の先⽣から話は何回か聞いたんですけど、地⽅の⼤学、まあ、東海圏の⼤学だったので、⼀⼈暮らしはちょっとなあ…というところで、やめた。

    A:“暁星生あるある”ですね。東京から出たくない。実際僕たち3人とも、そうだからね。

    ● 実力テストや宿題

    A:推薦以外だと、なにかあります?

    C:僕は実⼒テストですかね。成績に⼊らないということであまり勉強しなかった。

    A:暁星は、1学期ごとに実⼒テスト、中間テスト、期末テストと3つあって、中間、期末は学期の成績に⼊り、進級するときの考慮材料になるけれど、実⼒テストはならないんだよね。

    C:そう、あれはけっこう難しいけれど、今の実⼒を知るにはちょうどいい機会だった。

     長期休み明けだし、勉強していればよかったな、と切実に思いますね、はい。

    A:夏休みや冬休みは宿題が出ましたよね。分厚いテキストとか。

     数学とか、問題集200ページくらいあって、やってられるか、と思って答えを写した記憶があります。

    B:普段あまり出ないくせに、休み期間になるとね。

    A:普段、宿題は全然出ないから、家庭学習の習慣が⼀切つかなくて…

     真⾯⽬に、宿題に限らずコツコツと勉強、みたいなこと、やってた?

    C:いやいや。

    B:やってなかったが、今思えば、やらんと厳しいです。

    A:僕は⾼2、⾼3くらいになるまで、家では⼀切勉強しなかったですね。飯田橋ゼミナールに来て、ちょっとやるか、くらい。

    C:特に受験期、⾼2とかになると、まあ、⽣徒の⾃主性を重んじているのもしれないんですけど、宿題がなくなるんです。数学とか。

    A:そうだね。

    C:ちょっとあっても良かったのかな、と思いますけど。

    A:うんうん、そうね。宿題をやって、休み明けの実⼒テストを頑張ろう、⾃分の実⼒が知れるよ、と。

    B:そう当時の自分に伝えたいね。

    A:そう、あと、家庭学習はちゃんとやろう。

    B:そうね、コツコツと、マジで。

    C:早め早めに。

    A:本当に早めにやったほうがいい。

     僕、受験直前、⾼3は別の予備校に⼊って、頑張って⾃習室にこもって勉強したんですけど、⾟かったですね。やりたくないなと思って。

     僕が思っているのは、進路の⽬指す⽅向を早めに決めたほうがいいということですね。 ちょいちょい進学説明会みたいなものはあったような気がするんだけど、本格的に考えるのは僕は遅くて、国公⽴⾏きたいとか、ちょっと思っていたことがあるんですけど、受験科⽬で、地理が使える、使えないみたいな話にあまりついていかずに、のほほんとやっていたら、結局間に合わなくなるところだったので。何をするにも、早めに。

     学校側からはあまりやらなそうな気がするので、⾃分でガツガツ⾔ったほうがいい。⾃分から「どうですか?」と聞けば先⽣は答えてくれそうだから、⾃分から情報を取りに⾏ったほうがいいですね。

    B:こうだよ、と教えてくれることはあまりない。⼿取り⾜取りタイプの学校ではないな、と思います。

    模試への姿勢

    B:あと、模試マジで受けなかった。わかる?

    A:冠(*冠模試。「〇〇大模試」など大学名を冠した大手予備校の模試のこと。いわゆる難関校を受験する生徒の大半が、それぞれの志望校のものを受ける)受けましたか?

    C:俺、受けてない。

    B:学内の模試は?(*個人で申し込むのではなく、学校として学年一律で受けた模試もある)

    A:学校でもたまにあったよね。真⾯⽬にやりました、あれ?

    C:いや、寝てましたね。

    B:あれは塗り絵だと⾔って、マークシートを塗っていた記憶が……。

    A:やっぱり⾼1、⾼2で受ける模試って、⾃分の準備ができていないから難しめではあるんだけど、諦める⼈たち、いますよね。

    B:ちゃんとやればよかったですね。

    A:そうだね、僕は真⾯⽬にやるタイプだったんですけど、それが故にめちゃめちゃ⾼く順位が出て、ちょっと天狗になった。

     塗り絵で出す奴がいっぱいいるから、学年1位をとったことがある。 実⼒じゃなくて、棄権者が多いから。

    B:そうだね。全体が低いから、相対的に。

    A:真⾯⽬にやれよ、ということですね。冠模試は1、2個くらい受けたことがあるけど、E判定とかだから、成績表を⾒るのをやめました。

     ほか、なにかあります?

    B:英語ですかね。英語は単語をやりすぎて、逆に⽂法問題が何もできない、という状態になってしまったので。

     僕らのときは共通テストだったので、センター試験みたいな⽂法問題がなかったんですけど、私⽴は共通テストはあまり関係なくて、⽂法問題が普通に出るから、どちらかを全⼒でやるんじゃなくて、まんべんなくやるのがいいかな、という気はしますね。

     だからそれをやるためにも、早めに勉強しとけ、という話なんですけどね。

    A:学習アドバイス的なところも、あまり学校ではなかったような……。

    B:やらないですね。問題集を配って、やっとけ、みたいな感じだった。

    C:基本、やっとけ、だもんね。

    A:⾃由にさせてくれているとも言えるが、適当とも⾔える。

    C:できる⼈はいいけど、できない⼈は「ええ、何やりゃいいの」となっちゃう。

    A:そうですね。

    B:だから、できる⼈に勉強のやり⽅を聞いておくべきだったと思うんです。

    A:クラスの中でも、成績いい奴はけっこう⽬⽴っていた。定期テスト上位常連とかの⼈は、本当に同級⽣かしら、みたいな気持ちだった。

    C:実⼒テストの50番くらい以内の名前が貼り出されるので、それに載っている⼈はちゃんとやっているんだなと思っていい。

    A:そう、けっこう⾒やすい位置に貼り出されているんだよね、順位表みたいなのが。

    B:校舎⼊ってすぐ左にある。

    A: 中学⽣のときは僕めちゃめちゃ成績が悪かったから、いつか載ってやろうと、なんとなくのモチベーションだったかもしれないです。

    平常点の大切さ

    B:あと、個⼈的には平常点、めっちゃ⼤事だったな、というのがあって。

    A:ああ、ペーパー試験のテストとは別に、授業態度とか宿題を出しているかで、平常点という点数がつくんだよね。

     最終的な成績がつくときに、ペーパーテストの点数が70点に換算されて、平常点が30点加算されて合計100点になる。

    B:科目によってちょっと違ったりもするんだけど、30点ってけっこうデカイ。

    A:そうね、だってテストで0点とっても30点だけはあるから。

    B:けっこう⽐率がデカイと思うので。それこそ推薦の話もそうだけど、平常点のおかげで推薦の評定が4.0から4.1へとか、推薦を受けるために必要な数字が上がりやすい。⼤事だから本当に、提出物を出すとか。

    A:そうね、宿題、あまり出さなかったり、授業中寝たりする奴が多い。

    B:めっちゃ寝てるね。

    A:僕あまり寝はしなかったんですけど。寝てましたか、授業?

    C:授業によってはね。

    A:たしかに平常点、適当にやりがちな⽣徒は、あまり重く考えていないかもしれないですね。

    B:後々になって、あとちょっとで評定平均が上がったのにな、みたいなことが頻出しますね。

    A:僕は高1から⾼2に上がるときに、苦⼿な科⽬がめちゃめちゃ苦⼿なタイプだったから、⻘点(*高校では30点、中学では40点以下の点数を指す。年度によって変わるが、複数個ある場合、留年の可能性がある)が何個かあったんだけど、物理が苦⼿で、先⽣に頼み込んで、ここだけは取れよ、みたいな問題を教えてもらって、そこだけ解いて、あとは宿題をすごく綺麗な字で出して平常点をもらって、ギリギリ耐えた、みたいな苦い思い出があります。

     そういうところでも、平常点は⼤事になってくるかなと思います。

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