はじめに
暁星は、幼稚園・小学校から内部進学する生徒と、中学受験で入ってくる生徒が混在する学校です。
この回では、それぞれの立場から見た学校生活の雰囲気の違いや、暁星ならではの「進学、進級の基準」「部活動の特色」などをリアルに語ってもらいました。
クラス替え、成績によるクラス分け、進級へのプレッシャー、そして有名部活の実態など…
中の人だから話せる“暁星の中高生活”が詰まった回です。
経験談|内部進学組と中学受験組の視点
A(中学受験組):「中学1年の2学期という変なタイミングで入ったけれど、馴染めました。温かい学年だったと思います」
B・C(幼稚園からの内部進学組):「ずっと一緒の人が多く、マイペースな生徒が多い印象。でも、中学から入ってきた子ともすぐに打ち解けました」
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学年によって雰囲気に違いがあり、「うちらの学年は平和だった」と振り返る3人。
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中学高校の6年間ずっと同じクラス、という人もいた。
高校進学のプレッシャーと実情
- 中学から⾼校へ進学できるよう頑張って勉強した。実際、進学できない人もいた
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平常点(授業態度・提出物など)も大きな評価要素
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青点の数が高校における進級の目安に(※青点=30点未満 2つ以上で留年の年もある)
C:「科目数が多いから、高1から高2への進級が一番大変だった」
A:「青点があって、危なかった。物理が死ぬほど苦手で、ギリギリだった」
部活動のリアル|音楽班(音パン)・サッカー・カルタ
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有名部活は音パン(音楽部)、サッカー部、カルタ部
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活動日は部により異なる。大会参加や対外試合なども。休みが週1日しかない部もある
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部活に入らず、塾に専念する生徒もいる(部活は強制参加ではない)
C:「音パンは卒業式や始業式などで演奏する機会が多く、目立っていたかもしれない」
B:「音パンは週に3日、授業が終わってすぐから7時まで練習だった」
A:「僕はマイペースな音楽系の部活だった。部活へのスタンスは人それぞれ」
書き起こし|Episode 2
内部進学 vs 中学受験の視点
A:あと、暁星幼稚園からあるのもけっこう珍しめかなと。でも僕は中学編⼊で、(B、Cは)幼稚園、2⼈とも。
特に馴染めなかったとかはないんですけど、内部進学者から⾒てどうなんですか?
C:やっぱり幼稚園から上がってくる⼈は、どこかこう気分屋というか、ゆっくりマイペースな⼈が多いから、良くも悪くも。
A:中学⽣って受験あるよね。けっこう勉強して⼊ってくるのが中学⽣で。まあ、幼小も優秀な⼈は、めちゃめちゃ優秀だけどね。
B:そんな感じだな。
⼩学校から上がったときを考えると、中学で⼀気に知らない⼈が増えるから、最初オッとなるけど、でもすぐ打ち解けるというか、すぐ仲良しになった。
A:そうね、僕は中学1年の2学期という変な時期に編入したんですけど、別に何もなかった。温かい学年、クラスだったと思っていますね。
C:学年の差がちょっとあるかもしれない、ちょっとね。ガツガツしている学年もあったり、なかったり……。
B:うちらの学年は本当に平和だった。
A:平和だったね。担任の先⽣も6年間、顔ぶれが変わらなかったし。
B:暁星史上初らしい。
A:そうなんだ。いい学年でしたね。6年間クラスが⼀緒だったやつもいるくらい。
高校の進級基準と現実
A:大学受験の温度感みたいなことはさっき話しましたが、進級、進学はどうだろう?
C:⾼1から⾼2が⼀番⼤変かな。
B:ああ、そうだね。
A:進級はそうだね。
B:科目数多いから、⾼1は。
A:そう、定期テストの成績を全部考慮して進級が決まる、みたいな感じ。ちょっとピリッとしたような気もしなくもない。
B:⾚点、⻘点の数で決めるみたいな。
A:俺はけっこう危なかった。数学と、あと物理がめちゃめちゃ苦⼿だったので。飯田橋ゼミナールでちょっとやりつつ、なんとか進級しようと思っていましたね。
B:進級できなかった生徒はいないよね、たぶん。
A:いなかったっけ?
C:進学は、たぶんいた……。
A:中学から⾼校で⼀応ちゃんとした審査があって、何⼈かそこでいなくなったような気もする。
C:2、3⼈かな?
A:だから頑張って勉強した、という感じですね。
定期テストで、上中下クラスの移動がある科⽬があったりして、上クラに残りたい、とかいうモチベーションはありましたか?
B:無理に残ってついていけないよりかは、落ちて基礎をもう1回やろう、みたいな感じで考えていました。
A:わりと⼈それぞれ。何としても残りたい、みたいな層も、いましたね。
B:推薦狙いの人の⼀つの傾向かな。
C:だけど推薦だったら、逆に中クラのほうが点を取りやすいというのはある。
A:⽣徒のモチベーションはわりとバラバラだったような。
僕は英語は得意だったので、ずっと上クラスにいたんだけど、数学はできなさすぎて、ひたすら下クラスにいて、⼀度も移動しなかった。それはそれで諦めていました。
部活動の位置づけ
A:部活についても聞きたいんですけど、2⼈ともわりと活発な部活にいましたよね。
C:週3。
A:⼟曜まで授業あるから、週の3/6が忙しいという感じかな。
C:まあ、そう。
B:だね。⽉⽊⾦だっけ?
C:⽕⽊⾦。
B:⽕⽊⾦か。⽕⽊⾦は授業終わって3時半過ぎから7時が部活ですね。
A:暁星だと、サッカー部と⾳パン(*⾳楽班の略称、要は音楽部)という部活が⼆⼤有名部活。⼤会に出たりは?
B:⾳パンは⼤会があった。年に2回くらい。
A:始業式とかで表彰じゃないけど、頑張った部活の名前が呼ばれる、みたいなときに、たまに呼ばれていたりしたっけ?
B:それはないか?
C:ないです。
A:ないのか。でも、なんか頑張っている部活だな、と思っていましたね。
C:⾏事に積極的に出ていたかも。始業式とか卒業式とかも演奏していた。
A:ああ、そんなイメージかも。サッカー部と⾳楽班以外はあまり……あ、カルタ。
B:カルタ、忘れていた。
A:カルタ部も有名でしたね。その3つくらいが有名なのかな。
B:たまに⽔泳部も。
A:最近は後輩が頑張っているらしい、テレビに出ていたり。
部活を頑張るのはいいことですね。僕は2⼈とは違う⾳楽系の部活に⼊っていて、こぢんまりと、マイペースにやっていて。
それはそれで楽しかったんですけど、ガッツリやっておけばよかったな、と思わなくもないです。
B:人によって違うよね。部活をちゃんとやる⼈と…部活に⼊らない⼈もいるし。
A:そう、部活に⼊らない⼈がいるというのは、部活が強制じゃないということと、あとやっぱり塾に⾏ったりして、時間がないという⼈もけっこういたりする。それこそ中学で⼊って、 けっこう早い段階からずっと塾、みたいな⼈もいる。
⼈それぞれというか、塾に⼊る、⼊らないとか、部活頑張る、頑張らないとかは、わりとバラバラな雰囲気だったような気がします。
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