小学生の読書本選びで、ひとつ気をつけてほしいことがあります。中学受験塾にお通いの場合、国語教材の掲載文が面白そうだから続きを読みたい、また親が読ませてみたいと思うことがあるでしょう。
中学入試で扱う文章は中学生以上を対象とした本から、小学生に合うと思われるところを抜粋して使われていることも多いです。よって、物語文全体は、小学生に読ませるには早い、読ませたくない話もたくさんあります。
一時期、中学入試出題図書として流行った「重松清」の作品は、私から見ると、ほとんどが小学生には早すぎると思われる内容でした。そこで、私はこどもが読みたいという本を図書館から借りてきたら、ざっと目を通してから与えるようにしていました。
どの小学生にも読ませられると感じたのは数冊でした。また、短編集ですと、この話は読ませられるけれど、この話はまだ早い・・などと感じる場合もあり、いい話が掲載されていても、新書をそのまま与えるわけにはいかない場合もあります。塾のお勧め読書リストに「重松清」作品も多数掲載されていましたが、全部読んだ上で小学生に薦めているのかしら?と不思議に思ったものです。
どのお話であれば小5~6生に適当か?は、ご家庭によって考え方が違いますので、ご家庭ごとに基準を設けてチェックしながら選びたいものです。