2026年で手書き試験が終了する!IELTSってどんなテスト?

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こんにちは、飯田橋ゼミナールです。

5月に入り、新しい学年に慣れてくるころでしょうか。5月末には英検の第1回検定が予定されています。合格を目指されている皆さんは、最後のブラッシュアップを頑張っていきましょう。

 

さて、本日は英語の検定試験についてです。

皆さんは‟IELTS”という言葉を聞いたことがありますか?

IELTS(International English Language Testing System、読み方:アイエルツ)は、留学、就労、移住を希望する人々の英語力を測定する、世界的に信頼性の高い英語試験です。

公式HP(日本英語検定協会、IDP Education)の情報を参考に、どのような試験なのかをまとめてみました。

IELTSの大きな特徴

・「4技能」の測定: リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの力を測ります。

・合格・不合格がない: 結果は「バンドスコア」という0.5刻みの段階評価(1.0〜9.0)で示されます。

・スピーキングは「対面式」: 多くの英語試験がコンピューター録音式であるのに対し、IELTSは試験官と1対1で会話をする「Face to Face」形式を貫いています。

・受験方法が選べる: ペーパー(紙と鉛筆)で受けるか、コンピューターでタイピングして受けるかを選択できます。

2つのテスト形式

目的に応じて以下の2つのいずれかを選びます。

・アカデミック・モジュール: 大学や大学院への進学、または医療従事者などのプロフェッショナルな資格登録を目指す方向け。

・ジェネラル・トレーニング・モジュール: 英語圏(イギリス、カナダ、オーストラリアなど)への移住、就労、中等教育(高校)への入学を目指す方向け。

試験の内容と時間(計 約2時間45分)

試験は以下の順序で行われるのが一般的です。

 

セクション

時間

内容の概要

リスニング

約30分

4つのパート。日常会話から講義まで幅広い内容を聞き取る。様記号問題だけでなく、スペルまで書かされる問題が出題される。

リーディング

60分

3つのセクション。雑誌や書籍からの抜粋など長文を読み解く。専門的な単語や図が出てくることもある。

ライティング

60分

2つのタスク。グラフの解説(アカデミック)やエッセイ。グラフから読み取れることを、数字を用いて書く力、あるお題について自分の意見を述べる力が求められる。

スピーキング

11〜14分

試験官との対面インタビュー。自己紹介、スピーチ、ディスカッション。

 

※スピーキングテストは、筆記テストと同日、または前後6日以内に行われます。 

また、IELTSのスコア・「オーバーオール(Overall)」の算出には独特のルール(切り上げ・切り捨て)があります。

基本の算出方法

IELTSは「リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング」の4技能をそれぞれ1.0〜9.0のバンドスコアで採点します。オーバーオールは、その4つの平均値です。

「0.25刻み」の四捨五入ルール

平均を出した後、スコアは0.25単位で近い方に丸められます。

具体的には、小数点以下の数字によって以下のように処理されます。

平均値の小数点以下

最終的なスコア(丸め後)

.25 未満

.0 に切り捨て

6.125 → 6.0

.25 以上 〜 .75 未満

.5 に丸め

6.25 → 6.5 / 6.625 → 6.5

.75 以上

.0 に切り上げ

6.75 → 7.0

 

(2026年5月10日参照)https://ieltsjp.com/japan

 

このような特徴を持つIELTS試験ですが、2026年3月26日にペーパー試験制度が変更(順次廃止)される予定であるとアナウンスされました。

(2026年5月10日参照)https://www.eiken.or.jp/ielts/students_info/2026/0327_ielts_704.html

 

IELTSは、海外の高校・大学・大学院への進学時に提出が義務付けられる試験です。合否判定はありませんが、リーディングで高度にアカデミックな文章が出題されることや、リスニングが選択式(マーク式)のみではないことなどから、英検やTOEICと比較しても多角的な英語力が測られるテストです。

しかし、今年の中頃からペーパー試験の運用が変更(順次廃止)される予定です。今後受験を検討されている方は、コンピューター受験にも対応できるよう、タイピング練習など早めの対策を練っていきましょう。

当塾は、英語検定試験の対策も行っております(IELTS専門の受講は承っておりませんのでご了承ください)。スピーキングやライティングなど一人では難しい学習も、先生に見ていただくことで自信をもってテストに臨めます。

また、講師によっては、1回の授業の中で複数の科目を受講いただくことが可能です。
完全1対1の個別指導ですので、ご希望の科目をご希望の時間配分でご受講いただけます。ぜひ一度、お問い合わせください。

 

あとがき

 

近年、私立大学入試では英語資格・検定試験によるスコア換算や科目受験免除の動きが見受けられます。こうした資格・検定試験を事前に受け、提出しておくことで、他の教科学習に力を入れたり、安心感を持って試験に向かっていけることに繋がります。

中学・高校では英検の取得が推奨されることが多く、まだまだIELTSは聞き馴染みのない検定試験かもしれません。

ここからは筆者が考えるIELTSの魅力についてお話します。

 

①表面的なテクニックが通用しない「英語力」 

IELTSは留学、就労、移住を希望する人々の英語力を測定する、世界的に信頼性の高い英語試験です。海外大学、大学院への入学には提出が必須になります。

こうした背景から、出題される問題はアカデミックな要素が強いです。たとえば、ライティングではグラフ問題が大問1に出題されます。提示されたグラフから特徴を分析し、数字を使って説明しなければなりません。またリーディングでは、「NOT GIVEN(本文に記載なし)」 という選択肢が存在します。こうした選択肢があることによって、消去法が使えなくなり「書かれていることと、書かれていないことを厳密に区別する」という高度な精読力が求められます 。リスニングでは、多様なアクセントに慣れることが求められます。スピーキングでは、一対一の形式で自己紹介から環境問題まで、ランダムに出されるお題について自分の考えを説明する必要があります。

他の英語資格と比較しても、世界で通用する英語力が問われるテスト内容です。難易度は高いですが、英語力そのものを鍛えることができるテスト設計が魅力的です。

 

②戦略的な目標達成を可能にするスコアの仕組み 

IELTSのスコア換算は独特で、「0.25」と「0.75」が境界線になっています。特に「.25」や「.75」に乗った瞬間にスコアがグンと上がるため、それを活かすことができます。

例えば、目標が Overall 7.0 の場合、平均値が 6.75 以上あれば到達します。

例)L:7.0 / R:7.0 / W:6.5 / S:6.5 平均 6.75 → Overall 7.0

このように、4技能の合計がわずか0.5点増えるだけで、オーバーオールが0.5ポイント跳ね上がることがあります。全ての技能で7.0以上をマークする必要はありません。

*海外大学・大学院の出願要項には「全ての技能で6.0以上」といった指定がある場合もあります。

得意な技能をどんどん伸ばすことが総合スコアに繋げられる点は、IELTS試験ならではです。

 

③世界を舞台に「自分を表現する」ためのパスポート

IELTSでとったスコアは、世界中で通用します。大学受験に利用できるだけでなく、留学に使うことができます。IELTSを通して英語力を培うことは、英語を夢への手段として活用できるようになるのです。

たとえば、海外の大学で日本文化を研究することも可能になりますし、語学留学を超えて、興味のある学問を英語で学ぶということに繋げることができます。さらに、英語を使えるようになると、日本語が話せることがアドバンテージになる場合もあります。スコアという数字の先にある、まだ見ぬ自分自身の可能性を広げられること。それがIELTSの魅力です。

 

IELTSの魅力を私見から綴ってきましたが、最後に、英語学習の一番の魅力を述べて締めようと思います。

英語を学ぶこと(他言語を学ぶこと)は、自分と異なる他者と出会うことを可能にします。これまでの当たり前という感覚から離れた、異なる文化や価値観を持つ人とのコミュニケーションは、沢山の「問い」を生み出します。その「問い」は、「当たり前」をより多角的に捉え直すきっかけを与えてくれるでしょう。

IELTSという挑戦の先には、スコアを超えた価値のある「広い世界」が待っています。 英語が好きな人、海外に少しでも興味がある人には、そうした気持ちを燃料にできるテストとしてお薦めしたいと思います。

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