今回は、自分が思うことや感じることを書くこと(日記)についてのお話です。
書くことに対して強い苦手意識を持っていても、書くうちに書けるようになってきます。
もしそういう意識から書くことを避けている方がいらっしゃったら、この記事を読んでみてください。ちょっと励みになったらいいなと思います。
私は中学生の時に「文章を書く」ということに漠然とした苦手意識を抱いていました。
小説などの文章を読んでは、
「どこからこんなふうに言葉が出てくるのか?」
「なんでこんなふうに言葉を紡いでいけるのか?」
「どこから言葉が降ってくるのか?」
と疑問に思っていました。
中学生の頃の私は、毎日何かしら思うことや感じることはありましたが、
それをうまく言葉で表現することができませんでした。
思うことを書こうとしてみても、心のうちをピタッと表現する言葉はうまく出てこないし、
小説の文章のようにはうまく言葉を紡いでいけないしで、
「自分には書くセンスがないんだ」
「自分は文章を書くのが苦手なんだ」と思っていました。
ある時、
「適当に文字を書いていっても、めちゃめちゃ運がよかったら書けるのでは?」と思い、
「この本の文章を紡いでいける確率を考えてみるか…」と考えたこともありました。
最初の1文字の選び方は47通り(「ア」~「ン」)。
連続する2文字の選び方は47×47通り。
連続する3文字の選び方は47×47×47通り。
連続する4文字の選び方は47×47×47×47通り。
…
…あほらしくなって止めました。
そんな私でしたが、
「うまく書けないけど、少しでも書く練習をしてたら、ちょっとはましになるかな…」
と思い、始めたのが日記をつけることでした。
自分の思うことが溢れてくるときには、
思いや感じていることを言葉にしていくことにしました。
なんでも三日坊主になりがちな私ですが、
「書きたくなった時に書く」ということにしたら、無理なく続けられました。
半年以上ブランクが空いた時もあれば、連続して書く日もありました。
そのうち、だんだんと書くことが習慣化してきました。もう15年くらい続いています。
特に大学生の頃は変化が激しくて、日記を書く作業が捗りました。
大学生になるまでは、基本的に一回一ページだったのが、
数ページにわたるようになりました。
そして今では、感じることや思うことが一日の中でたくさん湧いてくるようになりました。
書きたいことはいっぱいあるし、書く量は膨大になるし、落ち着いて書く時間はないしで、
記録のつけ方も変わり、思いついたことはその場でメモしていくようになりました。
自分の感じることや思うことを
へたくそでもいいから、なんとか表現してみようとすることが、
言葉を紡げるようになるには大事なことだったんだなと思います。
自分が中学生だった頃の日記を読み返してみると、
書いているのが自分だとは思えなくて、
人ってこんなに変わるのか…、とちょっと感動します。
うまく表現できない自分がもどかしくて嫌でしたが、
だんだん、自分にとってしっくりくる言葉で自分を表現できるようになってきました。
雨だれ石を穿つ。なんでも練習なんだなと思います。