本日の指導報告書より(上智大学文学部カトリック推薦合格への軌跡・前編)

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こんにちは。
飯田橋ゼミナールです。

 

当塾に通われていた暁星高校の生徒さんが上智大学文学部のカトリック推薦入試に見事合格されましたので、本日は指導報告書を抜粋しながらその軌跡をご紹介したいと思います。
※一部、内容を省略・変更しております。

 

◆7月後半の指導報告書より

推薦の出願方法や期日について一緒に見たあとで、簡単にご本人の事をヒアリングしながら具体的な志望理由書の構想について深堀りしていきました。今日の授業ではご本人の漠然とした思いをより明確に言語化して、自力で志望理由書を書く足がかりとすることをゴールとして進めました。
実際の上智の特色、雰囲気、授業について話す中で具体的なイメージを持ってくれたようで、より上智に行きくなったと言ってくれました。その気持ちが今後の選考対策のモチベーションになってくると思いますので、気持ちを絶やさないようサポートしていければと思います。

こちらの授業は自身も公募推薦で上智大学に入学し、現在も在学中の講師が行いました。今の大学の雰囲気を肌身で知っているため、上智大学がどういった大学なのか(≒なぜ上智大学を志望するのか)という部分をより詳細に生徒さんにお伝えできたかと思います。
その後、こちらの講師と志望理由書・面接の対策を行っていきました。

 

また、8月末からは学科試問に向けて、志望学科に特化した授業を行いました。
以下の授業は、生徒さんの志望学科の領域を専門として昨年まで海外の大学院で研究をしていた講師が担当しました。

◆8月末~9月末の指導報告書より

2021年の過去問を扱いました。
主に指導したことは、事前に回答頂いた答案の解答・解説を実施し、特に記述問題でどのようなことに留意するのか、何をポイントに回答するのかについてです。細かな知識を補足するだけでなく、従来学校で行っていた暗記型勉強では対応しかねる思考力を問われる問題が課題とのことなので、論説文を的確に読解する現代文的スキルもアドバイスしました。そこからさらなる過去問演習を積み重ねることで、「理解し、説明する」能力の向上を期待しております。

2020年の過去問を扱いました。
今回は、思考力を試す小論文形式の問題を解題・解説する中で、和洋で暦が異なる歴史的背景を確認しつつ、近代を「造られた伝統」という表現や、国民国家を「創造の共同体」という概念から一緒に考え(直し)てみました。
今日「当たり前」「事実」として受け止めている様々な事柄(「標準語」、「境界」・「領域」)でも、19世紀~20世紀の歴史を観察して、近代的産物ではないかという仮説や発見が得られると、学習がさらに面白くなると思いますよ。

2019年の過去問を扱いました。
今回は、ことば(専門用語)の定義や歴史性を考えさせる問題が特徴的で、移民・難民政策とその法律文、行政文書の管理・処理方法、キリスト教的ヒューマニズムの実現策について、知識を動員しながら自分なりの意見をまとめる作業が求められました。中でも、ゲットーghettosという表現の使用法に関する考察は、設問の意図を捉えてよく練り上げられた回答を作れていて、限られた時間の中でアイディアを順序良く整理する力が長けていると感じました。
問われていることを理解するポイント(「現代文力」)はこれまで各問題で提示してきたので、それを念頭に置きながら、引き続き問題演習に励むと良いと思います。「覚える」のではなく、【考える】力が着実に付いてきています!

2015年の一般入試の過去問を扱いました。
中には高校の教科書レベル以上の問題も散見され、難易度としては高めでした。しかしながら、そのような難問にもしばしば正解しており、これまでの学習の細やかさと丁寧さをうかがえました。今後もう少し伸ばせそうな個所としては、「横のつながり」、世界を同時期で見た時の諸事象の関連性を掴みながら改めて知識を整理し直すと、試験への対応度も増すのではないかと思います。
試験本番とその前は緊張するかもしれませんが、これまでやってきた勉強に自信を持って臨みましょう!良い結果が出るはずです!

以上のように、過去問のテーマをもとに議論や演習を行いながら、学習(研究)に必要な横断的視野や学術的(大学的)な視点を導入し、様々な問題に対応できるよう、知識の出し入れや思考力、論理性を磨いていきました。

 

教室は生徒さんをサポートするために様々なアプローチで尽力いたしますが、それらはすべて生徒さん自身の努力があってこそのものです。

その上で、合格の一助となれたのであれば教室として大変嬉しく思います。
このたびは本当に合格おめでとうございます。

 

次回、後編といたしまして、こちらの報告書よりも前の段階、上智大学のカトリック推薦枠を得るまでの様子をご紹介します。

後編はコチラ

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