早稲田実業の学力試験が、2024年度よりこれまでの全2回から全1回に変更になりました。
教科別の対策についてはこちら
2024年からは
・評定と学力試験の割合
・選択科目
の2点が主に変更となりました。
具体的にどこが変わったのか確認していきたいと思います。
評定と学力試験の割合変更
2023年度までは、
高1の評定:200点
高2の評定:200点
高3の評定:200点
第一回学力試験:300点
第二回学力試験:300点
の合わせて1200点満点が学部推薦のための判定に使われていました。
2024年度からは、
高1の評定:200点
高2の評定:200点
高3の評定:200点
学力試験 :400点
の1000点満点で計算が行われます。
比率で考えると、2023年度まで 定期試験の成績→50% 学力試験の成績→50% だったものが、 定期試験の成績→60% 学力試験の成績→40% と、評定(≒定期試験の成績)の割合が大きくなりました。
選択科目の変更
文系の場合……これまでは地理や歴史、政経などの科目から1つを選ぶという形でした。 しかし今年度からは全科目になります。40点ずつ×3=120点の配分です。
理系の場合……理科を2つ選択し、60点×2=120点です。
勉強のやり方
第一回の学力試験が高3の5月に行われていたとき、ほとんどの生徒が高3前の春休みから勉強を始めていました。 そして第二回に向けては、7月の前期末が終わってから夏休みから勉強を始めるので、対学力試験の勉強としては春休み+夏休み~11月の期間が主に使われていました。
対して今回からの11月のみの実施の場合、生徒に聞いてみると夏休み以降に勉強を始めた人が多かったようです。 つまり逆にいうのなら、全二回のときと同じように春休みから勉強を始めていたなら、それは極めて高いアドバンテージになっていました。
面白いことに、学力試験の割合が小さくなり一発逆転の可能性が減ったかと思いきや、他の人と差をつける余地としては逆に大きくなったようにも感じます。
高2の3月から半年以上先の11月の試験のことを考えるのはなかなか難しいですが、同じ期間を大学受験で考えてみると、2月の入試のために高3の6月から勉強を始めるというのは自然なことのようにも感じます。
どういう勉強がいいかについてはこちらを参考にしてください。
おわりに
早実高生に早実の良いと思うところをうかがうと「大学受験をしなくてもいい」というのはかなり大きな割合を占めます。すごくよく分かります。
一方で、それはそれとして試験はあるので、志望する学部に行くためには勉強は必要になってきます。できれば、この記事を見た今から少しずつこつこつと準備をしていきましょう。