前回に続き、
おばあさんが作ったきびだんごの数を
考えてみましょう。
おばあさんが作ったきびだんごの数をx個、
おばあさんがかかった時間をy秒として考えていきます。
『作ったきびだんごの数を入力すると、
かかった時間を表示してくれるマシン』
ととらえましょう。
おばあさんは1個作るのに3秒かかるので、
x個作るのにかかった時間yは
次のようにあらわせます。
3(秒で1個) × x(個作ったので)= y(秒でできた)
3x = y ―― (1)
同様におじいさんは1個作るのに12秒かかり、
おばあさんよりも70個少なく、
また1分(=60秒)長くかかったので
12(秒で1個) × (x-70)(個作ったので) = y+60(秒でできた)
12(x-70) = y+60 ―― (2)
この2つの式をいろいろと変形して
xが求められれば、
おばあさんが作ったきびだんごの個数が分かりますね。
式(1)から3xとyが等しいことが分かるので、
(2)式はつぎのように変形できます
12(x-70) = 3x+60
12x-840 = 3x+60
両辺から3xをひき、840をたすと
9x = 900
x = 100
よっておばあさんが作ったきびだんごの数は100個
ということになります。
鬼が島に行くのに、
そんなに持っていく必要があるのか
という量ではありますが、
僕も帰省する際に色々持っていって
結局使わなかったということがよくあります。
「これくらい関数を使わずとも解けるよ」
という意見もあるかもしれません。
確かにこの程度の問題なら
数学の知識のない小学生でも解けるかもしれません。
しかしながら、高校そして大学と進むにつれて
計算の内容も複雑になっていきます。
そうなると、
やはり関数があるとないとでは
大きな差が出てきます。
今はピンと来なくても、
「関数とか難しそう…」と
毛嫌いだけはしないようにしましょう。
高校時代に古文・漢文を毛嫌いしていた僕が言うのもなんですが。
次回はいろいろな
関数のグラフについて見ていきます。