(前回のつづき)
そこで、
「どんなヒントですか?」と
聞いたところ、
「それ言ったら、
誰でも解けてしまう。」という、
キーとなるようなヒントでしたので
苦々しく思ったものです。
「お子さんは
どのくらい考えたのですか?」と
聞いたところ、
15分くらいとのこと。
「課題は出していますが、
できなくてもいいのですよ。
考え続けることが勉強になり、
思考力を鍛えるのですから・・」
とはお伝えしましたが、
こういうことがあると、
本当にがっかりします。
思考力って、
そんなに短時間で
簡単につくものだと
おもっているのでしょうか?
おけいこごとや
いろいろな行事で忙しく、
毎日細切れ的に生活している
日本の子供は、
なかなか思考力が
育ちにくいと思うことがあります。
思考力を育てたいと思っていたら、
1日くらい解けなくても、
ヒントなど出すのはやめましょう。
1週間に一問、
1~2時間くらい、
ちょっとむつかしめかな?と
思える問題と格闘する時間を
与えてあげてください。
そして、できなくても、
長い間ねばって
考え続けていた子供を
たくさんほめましょう。
私は、正解よりも、
「どんなふうに考えてみた?」と、
こどもの考え方、
取り組み方を聞くのが楽しみです。