2025年5月18日(日)、三浦半島・天神島臨海自然教育園にて、園児と保護者を対象にした「磯遊び体験」を実施しました。引率は、理科指導の専門家・露木先生。横須賀市にある自然豊かな海辺で、子どもたちは思いきり水に入り、生き物とふれあう体験を楽しみました。
当日は深さ30cmほどの岩場の水たまりに入って、生き物を探したり、網で捕まえたり、小さな水槽で観察したりと、子どもたちの目はキラキラ。保護者の方も一緒に楽しんでいただきました。
自然のなかで「いのち」を感じる学び
露木先生のブログをここで紹介します。
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磯遊び
東京の園児とその保護者を対象にした「磯遊び」の指導をさせていただいた。場所は三浦半島天神島。横須賀博物館の附属施設である。
磯遊びは子どもは夢中になって楽しむ。その根源にはきっと次のようなことを無意識のうちに感じているからだと、私は思っている。
①磯の生き物の種類の多様性が面白くてたまらないのだ。
②磯の生き物の生き方が多様で、不思議に満ちているからだ。
③どんな生き物も精一杯生きているという「いのち」を実感するからだ。
④海そのものへの大いなる憧憬が根底にあるからだ。
⑤潮が満ちたり引いたりすることへの不思議さを感じているからだ。
⑥海とそこに住む生き物への存在への一体感を感じるからだ。
⑦海と、そこに住む生き物に触れあうことへの無条件の喜びを感じているからだ。
⑧磯の住む生き物から、「動物」という「いのち」を感じているからだ。特に、最後の「動物」に自分という人間との比較から、さまざまな思いを感じているのだと思う。
それは、
①動物は食べるという特性を持っていること
②食べるために、食べられるものがいること、あること。
③自分も被食者であり、隠れるということ
④動く、移動するということ。
⑤目で見るということ
⑥触手などで感じていること。
⑦ウンチをすること
⑧異性を求めること
⑨卵を産むこと。ほとんど親になれないこと。
⑩たくさんの卵を産んで、結果的に多くの命を支えていること。
磯遊びは、園児にとって世界を知っていく入口になるのだ。だから楽しく、うれしいのだ。
そうであるなら、磯遊びがもつ教育的意味は限りなく大きい、と私は思う。
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遊びながら自然の仕組みや「生きること」に触れられる時間は、まさに“学びの原点”。磯遊びは、子どもたちの知的探求心と感性を大きく育ててくれます。
ご参加ありがとうございました!
今回の野外教室は、天候にも恵まれ、ケガもなく無事終了しました。ご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。今後も、自然の中での学びの機会を継続してまいります。
次回の野外教室は神奈川県山北での川遊びと砂鉄取り(もしかして砂金も??)です。6/22(6/29予備日)もお楽しみに!