幼稚園受験で失敗しないための対策ポイント|専任講師が解説
長年幼稚園受験の指導に携わる専任講師が、初めての受験で何をすればいいか不安なご家庭に向けて、よくある質問にお答えします。

幼稚園受験に向いている子・向いていない子の特徴
まず、「こどもらしい子」が向いています。厳しくしつけられすぎて大人の顔色をうかがってばかりのお子さんもいますが、大人の言うことをよく聞く子が受験に向いているわけではありません。
また、けじめがしっかりしていて、遊ぶときは遊び、やるときは集中できる子ですね。2年保育の受験では、ある程度の成長が望まれます。自己主張が強すぎず、周りに迷惑をかけないことが大切です。
「もっとやりたい!」といつまでも前の作業にこだわっていてはいけません。すぐに切り替えができるお子さんはやはり評価が高いですね。
幼稚園受験で求められる「ことばの力」とは
ご自宅の日常会話で、お子様が保護者の方に「お茶!」と言っていませんか?
受験では、「お茶をください」ときちんと言える力が求められます。
ご自宅では「お茶!」で通じても、受験の場では適切な言葉遣いが必要です。普段から丁寧な言葉を使う練習をしておくと良いでしょう。しつこく「お茶が飲みたいの?」と聞いてあげてください。
幼稚園受験の自由遊び対策 — 青山・東洋英和の出題例
青山学院や東洋英和の試験では「自由に遊んでください」と言われることもあります。
自由遊びは、自分で考えて行動できるかを試す場面です。そのためには、家庭でも遊びを通じて創造力を育てることが大切です。「これで遊ぼう」と大人が提案したことを模倣するだけではなく、自分で発想して遊ぶ力が求められます。
同じ学校でも、これまでは、赤い花を2個、青い花を3個持ってきてくださいと言われる年もあったり、「どうぞ自由に遊んでください」と言われることもあり、形式はいつでも変わります。
これまで自由遊びが試験内容にない学校であっても、対策は必要です。
そのためには、柔軟な発想を促す遊びを日常に取り入れるといいですね。子どもがすぐにできないとあきらめないように、親は干渉しすぎないようにしてほしいです。お子さんは自分で「こうしよう」と考えているのではないでしょうか。そう思う前に、大人から指示がある。面倒くさいので、お子さんも「ま、いいか。言われたとおりにしよう」とやってしまう。その繰り返しでは、いつまでたっても創造性は出てきません。
親も子供も自分で考えることが最も重要です。そのために、親は「自分で考えるようになるにはどのように親が行動したらよいのか」を考えることが必要なのです。
面接官は自由遊びの様子を通じて家庭での過ごし方や親子の関わりも見ています。たとえば、ままごと遊びをする際、いつもお母さんが料理をしないご家庭では、子どもはお父さんが料理を作るシーンを再現したりします。おうちでの生活習慣が試験で見えてくるのです。
3年保育の受験準備 — 何を身につけておくべきか
3年保育を目指す場合、数の概念や色の名前、動物の名前、鳴き声を理解していると良いです。試験では突然出題されることがあるので、日常生活の中で少しずつ学んでおくと安心です。
幼稚園受験の面接でよく聞かれる質問と対策
面接は5~10分程度で、志望動機や家庭教育に関する質問が一般的です。
雙葉(ふたば)の面接で、ご両親に「小さい頃に印象に残っていることは何ですか?」といった質問がされたこともあります。短い時間に突然用意していなかった質問が来ることがあります。事前に教室で面談の練習を重ねると安心して本番を迎えられます。
幼稚園受験 保護者の心構えと家庭で気をつけること
家庭では、保護者同士で役割分担をあらかじめ決めておくことが大切です。
「何かあったときにどちらが動くか」を日頃から話し合っておくと、受験期の判断がスムーズになります。
以前、お子さまが怪我をした際に、どう対応するか迷ってしまったご家庭がありました。緊急時にまず自分で判断して動ける「引き出し」を、保護者それぞれが持っておくことが重要です。
受験準備は、どちらか一方に任せるのではなく、ご家庭全体で同じ方向を向いて取り組むことが、お子さまにとっての安心感につながります。

幼稚園受験に向けた生活習慣チェックリスト
3年保育では、自分で靴を履き、自分でごはんを食べるなどの基本的生活習慣が必要です。
では、どうしたら自分で靴を履くようになるのでしょうか?
そこで必要となるのが、親の力なのです。
例えば、靴を履くときに、さっといなくなってみる。一人になれば諦めて自分で履くかもしれません。今の靴が自分一人で履きやすい靴ではないのかもしれませんよね。靴のサイズや脱ぎ履きのしやすさなどを再点検してみるのもいいですよね。
基本的な生活習慣をつけるにはどうしたらいいのか、保護者の方には、いろいろ工夫して試してみてほしいと思います。
2年保育では、自分の荷物を持ってくる、自宅に帰ったら自分で片付けるなど、自立した行動を促すことが求められます。幼稚園などから帰ったら自分の荷物を自分の場所に戻していますか?
自分で洋服を着ることができますか?ボタン付けやハンガーにかけることはできますか?
たとえば、家のお手伝いとして、新聞を取ってきたり、花に水をやったりと、家庭内でも役割を持たせることが良いでしょう。
幼稚園受験 家庭でできる準備と工夫
幼稚園に通うようになれば、自分の荷物は自分で持って通わなければなりません。どこかに遊びに行くときなど、保護者の方が荷物を全部持っていませんか?すぐにベビーカーや自転車に乗せて移動していませんか?
子どもがベビーカーや自転車、車に頼りすぎると足腰が弱くなります。そうすると、グー飛びができないということになってしまいます。
最初から1キロ歩かせるのではなく、300メートルでも良いので、徐々に体力をつける工夫が大切です。
家庭では特別なことをさせる必要はありません。普段から自然にできるような生活習慣をつけることで、受験準備もスムーズに進みます。
そのためには、子供と一緒に行動するときは、時間的余裕を持つことが大事です。大人だけだったら10分で行ける場所も、子供と一緒だと20分かかると考えましょう。そうすれば急いでベビーカーに乗せて運ぶ必要もないわけで、お子さんも歩くことで足腰が強くなっていきます。
体操教室に通わせなくても、道の段差を使ってバランスを取る遊びをすれば、わざわざ体操教室に行って平均台の練習をする必要もないわけです。
日常の中で体を動かす機会を増やすことも一つの方法です。その機会を保護者の方が率先して見つけてあげてみてください。

幼稚園受験はお子様にとって大切な一歩です。しっかりと準備をして、自信を持って臨めるようにしましょう。教室ではご家庭でのお子様との接し方や教育の仕方など、受験準備の方法を毎回の指導とマザリングでお伝えしています。
個別相談会にてお待ちしております。



