小学校受験において重要視される「行動観察」。
一人ではなく集団の中でどのように振る舞うかを評価されるこの試験は、合否を大きく左右すると言われています。
今回お話を伺ったのは、10年以上にわたり小学校受験指導に携わり、早慶をはじめとする有名小学校に多数の合格者を送り出してきた経験豊富な先生です。
大槻先生
10年以上にわたり小学校受験指導に携わり、早慶をはじめとする有名小学校に多数の合格者を輩出。
ご自身のお子様も 慶應義塾幼稚舎に2人合格・進学 させた経験を持ち、受験指導者としてだけでなく保護者の立場からも的確なアドバイスを行っています。
「子どもたちが自然体で力を発揮できるように。行動観察の授業は、合格のためだけでなく、将来にわたって生きる力を育む場です」と語る先生。
温かく丁寧な指導で、一人ひとりの良さを引き出しながら、自信を持って本番を迎えられるようサポートしています。
先生のレッスンで目指すところは?
大切なのは「自分を表現できるか?」です。
自分が思っていることや伝えたいことを人前で堂々と表現できるようになることはとても大切なことです。「生きていくためのたくましさ」にもつながります。
レッスン=訓練と捉えてほしくはなく、子供らしく楽しいプログラムの中で素直な考えやその子らしい発想を見逃さずにどんどん引き出してあげたいと思っています。
型にはめ込まないってことですね
そうですね。子供はとても素直ですから、例えば大人が「こう言いなさい、こうしなさい」と言いすぎるとまるでお芝居のセリフのようになっているお子さんがたまにいらっしゃいます。
お子さんも「~しなければならない」の気持ちがありますから、その場合は往々にして表情が固くなります。受験本番で「作られた行動」はすぐに見抜かれます。私たちもそうですが面接官は普段の姿、素の姿を知りたいのです。さらに指導の段階で「こうあるべき」と教え込むと自分で考えるよりも「正解探し」を始めるので発言に不自然な間があきます。それにより主体性が育たなくなることにもつながります。
私のレッスンでは「正解することや、できた、できない」では判断していません。子供の素直な発想や工夫、間違うことを恐れずに発言したり、周りへの配慮、思いやりを見せたことを褒めて子供たちに伝えるようにしています。一人ひとりが自分の個性を活かしながら、集団の中で生き生きと活動できるように「型」ではなく「伸びしろを引き出す」指導を心がけています。
合格する子の特徴を教えていただけませんか?
小学校受験で合格する子にはいくつか共通するところがあるかもしれません。
それは小学校受験に限定することなく印象の良い子供とも言えます。
相手の目を見て自然とご挨拶やお返事ができたり、素直で協調性がありつつ主体性を持って物事に取り組める、情緒が安定している子は笑顔や安心感があります。そうゆうお子さんは誰にとっても魅力的です。
つまり「特別な子の特別な才能」と言うよりも「家庭で培われた習慣と健やかな心」が評価されやすいのではと思います。
指導で大切にしていることは何ですか?
重複しますが、私は挨拶と笑顔をとても大切に考えています。大袈裟なように思われるかもしれませんが、生徒が教室に入ってきた時の挨拶で大体その後の取り組みの様子がイメージできます。
まだお母様の後ろでモジモジしているお子さんもいらっしゃいますが、試しに元気に挨拶するようにしてみてください。驚くほどその後、変わっていきますよ。
ですので教室に入る時はもちろん、先生にも生徒同士でも元気な挨拶が自然とできるような流れを工夫しています。そのうえで一人ひとりの個性を大切にお子さんが安心して自分を表現できるよう満遍なく見ていきます。
引っ込み事案な子供は多いと思いますが
確かにいます。授業ではどのような子でもみんなの前で発表できるようなチャンスを少しでも多く持てるように指導しています。
引っ込み思案だから何も思いついていない、と言うことではなく、必ず心で思っていることは沢山あるはずなんです。綺麗な挙手一つ指導するだけで発言のきっかけになることもあります。
そしてちゃんとあなたを見ているよ、聞いているよ、の姿勢が子供の安心感につながります。レッスンを進めていくと保護者の方から、あんなに引っ込み思案だったのに変わってきました!とのお言葉をいただくことがよくあります。子どもは褒められたり認められたりすることで自信がついていきます。
逆に良くない子ってどのようなお子様なんですか?
自己中心的とかわがままな子どもです。これも受験関係なく同じなのではないでしょうか?
小学生になったら集団の中で行動していくわけですから。様々な場面でのレッスンを通し自分で気づくよう促し指導していきます。
先生の行動観察の授業で特に工夫している点を教えてください。
個別指導教室がやっている行動観察クラスですので、特にお子様の個性を伸ばしてあげたいと思っています。一人ひとりに必ず良いところがあります。どんな小さなことでもそれを見つけてあげて、授業中に必ずスポットが当たるようにしています。みんなの前で自分の発言が認められたり、頼りにされたり、お手本になったりすることは自信につながっていき表情も変わっていくのがよくわかります。
自信って大事ですものね
はい。子供は自信がつくことによって目に見えて変わっていきます。ですから私のクラスでは一貫して自信をつけられるように指導しております。
レッスンでは怒ることはほとんどないですが、伝えるべきことはしっかり伝えていきます。萎縮させることなく、お互いの良いところを見つけあって、他者を認められるように促していきます。
先生ご自身のお子様が幼稚舎に合格されていますが、幼稚舎の生徒はどのような子が多いとお感じですか?
幼稚舎の子どもたちは非常に個性豊かで魅力的な子たちが多いと感じます。それぞれに得意分野があり、それらを互いに認め合うことが自然とできている印象です。
そして能動的でアイディアも豊富。彼らが作るものや描くものをみるとハッっとさせされることが多くとても面白いです。いわゆる子供らしい子供が多い印象です。
早稲田実業学校初等部はどうですか?
早稲田であっても基本的には同じだと思います。マナーや常識が備わっており、規律を守った中での自由な行動は品性を感じます。
どちらの学校であっても、ご家庭で培われたものは大きく作用しますので大切に時間を重ねていきたいですね。
行動観察の練習はいつから始めればいいんですか?
行動観察と言うのは試験直前の付け焼き刃を見るものではありません。それぞれのご家庭がそれまでどのようにお子様と過ごされてきたのかを見ることによって、社会性や協調性、物事への取り組み方や他者への思いやり、情緒の安定などを確認するためのものです。いつから始めるというよりも、ご家庭での積み重ねと共に徐々に始めていかれるのが良いかと思います。ペーパーや面接では計りにくい人間性や集団適応力などが見られるからこそ、レッスンでも丁寧に時間をかけて指導していきたいと思っています。一般的に行動観察クラスがあるのは年長さんからが多いのですが、私はできればもう少し早い段階から少しずつでも始められることをお勧めします。
ご家庭でできる練習は?
小学校受験における「行動観察」はペーパーや制作とは違い、普段の生活の積み重ねがそのまま出やすい部分です。家庭でできることは「訓練」と言うより「自然な習慣づけ」を意識されると良いですね。挨拶もそうですし「ありがとう」「ごめんなさい」なども。
そして意外と思われるかもしれませんが、沢山遊んでほしいです。家の中でも外でも。
アイディアの種は遊びの中に沢山転がっています。縄跳びの縄一本でもたくさん遊んでいる子供はいろんな遊ぶアイディアが出てきます。
レッスンでは様々な遊びも取り入れてすすめていきますので、それをヒントに家でアレンジをしたり新しいものを作るのも面白いです。
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