早稲田実業の学力試験についてのあれこれ

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こんにちは。
各学校、学年末試験が終わり、今は自宅学習期間だったり、そろそろ春休みといった頃でしょうか。

早稲田実業では、高35月に早稲田大学のどの学部に進めるかを大きく決める学力試験の1回目があるため、高2の皆さんとしては、試験も終わって春休みを満喫! とはいきづらいかもしれません。
当塾でも、現高2のみなさんは、それぞれ学力試験に向けた授業に入り始めました。
そこで本日は、早実の学力試験(「ガクテ」とも)について書きたいと思います。

 

早実の学力試験の仕組み

一年ごとに各科目を10段階の評定にして、さらにその各評定の平均を取ったものが200点満点となります。中間と期末に試験がある科目ですと、400点満点が10点満点に換算され、さらにそれが10/14倍される計算です。この圧縮された評定と、学力試験の1点が同等の価値を持ちます。

定期試験の点数と評定が完全に比例するわけではないので一概にはいえませんが、学力試験の1点は定期テストに換算すると20点分かそれ以上程度だと認識してよいかと思います。

よって一発逆転のチャンスであることは確かなのですが、定期試験できちんとした成績を取り続けている生徒(≒学期ごとにきちんと勉強している生徒)は、結局学力試験でもいい点を取る準備ができている状態にあるため、やはり日々の定期試験ごとにきちんと勉強していくのが一番楽な学力試験対策といえるでしょう。

とはいっても、後悔を先に立たせることはなかなか難しいものです。

そこでここからは、今まであまり勉強してこなかったけど学力テストのことを考えたら急に危機感が芽生えてきた! 第一回まであと二か月ないけどどうしよう……! という文系選択(国語・英語・数学基礎・社会)の生徒向けの内容をお送りします。

英語は文理共通ですので、理系選択の方も参考になるかと思います。

 

英語

例えば各年度の長文内の単語を解析して出現頻度の高い単語があるなら、そこから順に押さえられれば……という考えを思いつく方もいるかなと思いますが、実際に調べたところ、有意な偏りはありませんでした。
結局、小テストのある単語帳(先日卒業した高3だとユメタン、現高2はキクタンなど)の1冊目と2冊目をしっかりと定着させ、英語日本語の訳ができるようになっておくのが一番です。また、長文が3つあるので、読む速さも重要です。英単語を見てから、対応する意味が頭の中にポップアップしてくるまでの速度をあげることを意識して単語を学習しましょう。

早実は単語テストがどんどん行われるので、適宜自分で復習を入れていかないと過去にやった単語を忘れてしまいがちです。
ただ、コミュ英の長文教材『Revised ELEMENT English Communication』のⅡやⅢの中で高2の後期以降に新出単語として出てくるようなものも、実は『ユメタン1』『キクタン Basic』などで高1の頃にやっている単語だったりもします。
もし今、「ガクテどうしよう……、特に英語……」と思ってこのページをご覧になっている方がいれば、とにかくまずは単語帳を開くことをお勧めします。『ユメタン』や『キクタン』はスマートフォンでできる有料アプリも出ています。紙媒体でこれまで続かなかった……という方はアプリの方を試してみるのもありかなと思います。

リスニング問題は、文法や長文の難易度と比較すると、点数を稼ぎやすい部分であるように思われます。
先日卒業した高3では、リスニング教材として『ユメリス』を3冊目までやったあと、後期からはCNNニュースの音声教材『【高校生向け】CNN Comprehensive Trainer』を学校の授業で使用していましたが、これよりは学力試験の問題の方が数倍聞きやすいです。『ユメリス』や『英文速読ドリル』レベルの音声をしっかりと聞けるようになりながら、それ以上は耳を慣らすための補助という役割で考えるのがいいかなと思います(ガクテのあとの卒業試験では結局試験範囲に含まれることになるのですが……)。

余談ですが、ここ十年の第一回学力試験の長文内で一番出現回数の多い単語は"people"です。

 

国語

古文や漢文においては、作者や同年代人、思想などの知識問題が一番点に直結しやすい部分です。一度年表を確認しておくといいかもしれません。ただ出題される年とされない年があり、前回の第一回では出題されませんでした。一点集中で時間をかけるのもリスキーなので、バランスよく文法事項を押さえていくのがよいです。
また、古典の出典に山を張るのは一発逆転を考えるときに見る夢の一つですが、ここ二十年近くの問題を見る限り、当てるのは難しいかなと思います。

現代文は、出題される文章によって自分にとっての、あたり/はずれ があるかなと思います。仮に「はずれ」の方が出題されても目標の総合点に到達できるような点数マネジメントをしていきましょう。

 

数学基礎(文系)

範囲となっている単元がそれぞれ2問ずつ程度出るようなイメージです。難しい問題はあまりなく、基本的には教科書レベルです。『4STEP』のA問題よりも簡単な問題もあります。B問題の難易度は、あまりありません。
そのため、指数の計算や、ベクトルの取り扱い、微分することと傾きの関係など、それぞれの基本的な公式や考え方を知っているか、日本語で書かれた問題内の条件を式の形に翻訳できるか、という点を意識するとよさそうです。
また、途中式は不要のため、数列などは根性で書き出していくような算数的なアプローチも一応可能です。
他に、たとえば三角関数が試験範囲にない場合でも、あらゆる問題で解の公式や因数分解が必要なのと同じように、ベクトルの問題内で内積や面積を出すために三角関数の知識が必要になるということがあります。数学が苦手な方も三角関数の基本的な部分は押さえておけるといいかなと思います。

教科書的な基礎を押さえることが点に繋がるので、もちろんそれまでの下地によりますが、同じ勉強時間をかける場合は、英語よりはやや点数が上がりやすい気がします。

 

社会

どの科目を選択するか、というのがまず悩むところです。
基本的には、半年以上勉強し続けることになるという点から、一番好きな(興味をもって学習できそうな)科目を選ぶのがよいように思われます。一緒に勉強できるお友だちがいれば、科目を合わせて切磋琢磨していくのもいいかもしれません(ただ卒業生談として、試験前にはクラスメイト間でも情報戦が発生することがあるようです……)。

かけた時間が一番点数に直結しやすい科目ですので、とにかく時間をかけることをオススメします。

 

学力試験の勉強方法

学校から2年分の過去問が配られますので、それを有効に活用しましょう。一通りこれまでに学習した内容を記憶からリロードしたあとに一度解いてみて、難易度を把握しましょう。教科書を見ながら、どのレベル帯の問題が出ているか、どこまで細かく出ているかを確認します。例えば政経ですと、教科書各ページ下の(注)に書かれている内容からも意外と出ていることが分かります。どの深さまでを知っておけばいいか、を把握しておくことで後の勉強が格段にしやすくなります。

出題の「傾向」については、あまり当てにしない方がいいように感じられます。数年分過去問を遡ると、「この時期にはこういう問題が出やすったようだ」というのはいくつかありますが、この傾向は、ルーレットで赤が4回続いた後に赤が出るか黒が出るかというような、「後から振り返ったときには傾向らしきものがあったようにも感じられる」くらいの代物です。連続で出題されているなと思っていたら、ふっと幻のように消えたりもするので、未来に――少なくとも進学先を左右される試験において――その幻影を見るのは少し危険かなと思います。

「傾向」ではなく、どの程度の精度で勉強すればよいかという「深さ」を過去問では把握しましょう。

また、部活などによっては先輩から後輩へ過去問が脈々と受け継がれていることがあるようです。仲のいい先輩がいたなら訊いてみるといいかもしれません。

 

 

塾の学力試験対策ってどんなことをやるの?

基本は、各単元ごとにできることを増やしていくイメージになります。

当塾は完全11の個別指導塾ですので、

・得意科目の点数を8割から9割にしたい
・指数対数をほとんど全部忘れているので今週で思い出したい。来週は確率をしっかりやりたい
・古文の用法を今までなんとなくでやってきたので一度きちんと学んでおきたい
・文法ゾーンのTOEFL ITPタイプの問題が苦手なので特訓したい
・どうしても暗記科目が覚えられないので手伝ってほしい
・自学してその週に分からなかったところを質問したい。知識の整理もしたい
・全部苦手なので、なにから手を付けたらいいかというところから一緒に考えてほしい

などなど、ご要望があればそれに応じて授業を行っていきます。

 

今年度の当塾の生徒さんはみなさん文系でしたが、「とにかく社会で稼ぐ」「数学で何問以上取れるように単元ごとに復習していく」「単語力を鍛えて毎週長文練習をする」など、授業の取り方は様々でした。

 

当塾では、60分の体験授業を行っております。

1以下の方も、「n年後に受ける学力試験の難易度を知っておきたい」「学力試験に向けて今の段階ではどんな勉強をしておけばなんとなく知っておきたい」というような授業も可能です。

ぜひ一度ご相談ください。

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